青森県大間町は本州最北端の町です。北端の岬、大間崎からは天気の良い日には津軽海峡をはさんで北海道が眺められます。とても壮大なパノラマが広がっており、訪れる観光客は後を絶ちません。
この北海道と青森県の間の海峡である津軽海峡で大間のマグロは漁獲されます。
昔から漁業のまちとして栄えてきた大間町の伝統漁法が「マグロの一本釣り」です。明治時代から引き継がれてきました。漁師が腕一本で数百キロのマグロに挑む昔ながらの漁法は、作家・吉村昭氏によって「魚影の群れ」という小説にもなりました。映画化もされており全国から脚光を浴びました。
津軽海峡で漁獲されるマグロは本マグロと言われる「クロマグロ」です。マグロは日本海の対馬暖流と太平洋の黒潮に乗って二方向から津軽海峡にやってきます。津軽海峡は暖流と寒流が交差する絶好の漁場のため、マグロのエサとなる青魚も豊富です。ここで青魚をたっぷり食べたマグロは脂がのりとても美味しくなります。
このため大間町に水揚げされるマグロは鮮度が高く、味が良いことから1キロ当たり数万円という高値がつけられます。東京の築地などの大市場に出荷されており「大間のマグロ」と言えば高級マグロの代名詞にもなっています。高級品のため、地元ではなかなか口に入らないという現象もおきています。
鮨処すずめでは、その大間のマグロの中でも魚体の大きなものを、厳選して取り扱っております。店主がしっかりと選んだ大間のマグロを、ぜひ美味しく味わっていただきたいと願っております。口の中でとろける大間のマグロをご堪能ください。